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2017年4月9日
サービスを受ける店に入った時、
最初の第一声でなんと言われるのか、つい気になる。
そこにサービスを提供する側のスタンスが出ていると思うからだ。
大概は、「いらっしゃいませ!」である。
これが八百屋さんや魚屋さんになると、
威勢のいい感じ「へい、らっしゃい!」となる。
これはこれでとても気持ちいいものである。
宿泊施設になれば、やはりその土地の方言であいさつされたら
旅行気分が出て嬉しいだろう。京都なら「おいでやす」と言われたい、
山形なら「よぐ、ござったなっす」と言われたい。
第一声が気になりだしたきっかけは、些細なやり取りだった。
カウンター席が8つほどの小さな定食屋に通い詰めた時のことだ。
30前後の女性が切り盛りする店で、美人というよりも愛嬌満点の人だった。
最初の第一声は、「ようこそ」だったか?記憶が定かではないが
いつのまにか「お疲れ様ー」に変わっていった。
ある時、気になって「なんで、いらっしゃいませって言わないの?」と聞いたら
「だって、よそよそしいでしょ。どこか他人行儀じゃない。私は絶対言わない」と。
小さな定食屋さんらしい解答だった。
この時から、サービスを提供する人の第一声を特に気にするようになった。
あるBARのマスターのテクを観察した。
一見さんが入ってくると、低いトーンで「ありがとうございます。」とあいさつした。
まだ、何も提供していないのに「ありがとうございます」とはどういうことなのか?と
真意を尋ねると、イケメンのマスターはこう言った。
「あの、『ありがとうございますは』、うちの店を選んでくれて、ありがとうございます、です。」
なるほど、そう言われるととても気持ちがいいと思った。
これまでで、一番驚いたのは、
ある料理研究家が民家を改造して作ったレストランである。
込み入った狭い路地を入っていくと、特に看板もない店だった。
恐らくここだろうと、恐る恐る店へはいると、
割烹着を着た若い女性が
「おかえりなさい」と言うのだ。
これには、やられてしまった。
きっと、我が家のような気分を味わって欲しいという狙いだろう。
サービスの姿勢のようなものが、第一声にあるなと痛感したエピソードだ。
たった一秒か二秒程度のことだが、ちょっといい気分にさせてくれる。
あづま屋も、そんなあいさつが出来るよう精進してまいります。
是非、かみのやま温泉 果実の山「あづま屋」へどうぞ。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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